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2026.08.27

編集部の好きな店 | 札幌市白石区 | Vol.12
餃子と麺 いせのじょう 菊水本店

How long have we been living in this town? We’ve found more favorite spots, and more friends we see all the time. But sometimes, having too many “usuals” can make our world feel smaller. Let’s try a place we’ve never been. Let’s talk to someone we’ve never met. Not somewhere far away just one step beyond the streets we know. About 150 years ago, people came here and started a treasure hunt. Let’s begin the next chapter together.

編集部 タクのお気に入りの店
〈餃子と麺 いせのじょう 菊水本店〉

住宅街を歩いていると
ふと目に留まる、すてきな暖簾。

ここ〈いせのじょう〉(@isenojo_official)は、
ボクが10年以上通い続けている
お気に入りのラーメン屋さんだ。

この店を知ったきっかけは、
実はラーメンではなく「デザイン」だった。

ボクの仕事は飲食関連のインテリアデザインが多く、
その職業柄、飲食店の看板や暖簾、
メニューなんかによく目を向けていた。

ふと「すてきなデザインだな」と
目に留まったのが〈いせのじょう〉で
それが最初の出会いだった。

病みつきのわけは、自家製の唐辛子と白菜

そもそもボクは、ラーメンが大好物だ。
いろいろなラーメンを食べてきたけれど、
〈いせのじょう〉は自分の中で
「毎日食べられるラーメン」という立ち位置だ。

さすがに毎日食べるわけにもいかないのだけど、
そう思ってしまうくらい、
飽きずにまた食べたくなる。

ラーメンだけでも13種類ほどある中で、
ボクが毎回のように頼むのが「辛口白菜ラーメン」。

オープン当初からある名物で、
お店の一番人気でもあるらしい。

このラーメンの特徴でもある唐辛子は、
店主の石水さんが栗沢町の畑で自ら育てているもの。
数種類の唐辛子からつくる自家製の「とうがらし油」が、
この一杯の辛さをつくっている。

辛さの奥にちゃんと旨みがあって、
後味はどこかさっぱりしている。
それがやみつきになる理由なんだと思う。

そして、その旨みが染み込んだ白菜は
主役級においしくて、
追加でトッピングしたくなるほどだ。

普段は頼まない「辛口」を、ここでは。

不思議なのが、ボクは普段辛い系のラーメンを
ほとんど食べないということ。

それなのに、ここのカウンターに座ると
自然と「辛口」を求めてしまう。

むしろこのラーメンが辛口じゃなかったら、
10年以上も通っていなかったんじゃないか。
そんなことすら思う。

それと、ちょっとマニアックかもしれないけれど、
ネギのカットの仕方や、
素揚げした唐辛子のトッピングも好きだ。

一杯のラーメンの細かなところにまで、
繊細な仕事が垣間見える。
デザインを仕事にしてきたからなのか、
こういう細部についつい目がいってしまう。

暮らしの中にある一軒

店主の石水さんは、
もともと旭川の製麺会社に勤めたのち、
独立してラーメン屋を始めたそう。

笑顔と柔らかな話し方がすてきな方で、
お店では常連さんの姿もよく見かける。

栗沢町の畑で育てた唐辛子から、
餃子用のラー油や自家製唐辛子もつくっていて
店頭で買うこともできる。

そして、そのパッケージがまた
つい買いたくなるデザインなのだ。

味はもちろん、こういうところまで含めて
〈いせのじょう〉らしさを感じている。

土日は、なんと朝9時から暖簾がかかる。
二日酔いの朝に食べに行けるのもありがたいし、
暮らしの中に自然と存在している感じがする。

デザインに惹かれて、
一杯のラーメンに出会って、
気づけば10年以上。

今日もまた、あの辛口白菜ラーメンを求めて
暖簾をくぐるのだ。

Profile

餃子と麺 いせのじょう 菊水本店

住所 / 札幌市白石区菊水一条1-3-2 菊水会館 1F
電話 / 011-832-6870
営業時間 / 月・火・金11:30〜14:30、土・日・祝日9:00〜14:30
定休日 / (水)(木)

Photo&Text by Ai Tsushima
Design by Shogo Sato

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