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2026.05.29

職人の手仕事に触れる | 江別市 | Vol.2
蝦夷和紙工房 紙びより

How long have we been living in this town? We’ve found more favorite spots, and more friends we see all the time. But sometimes, having too many “usuals” can make our world feel smaller. Let’s try a place we’ve never been. Let’s talk to someone we’ve never met. Not somewhere far away just one step beyond the streets we know. About 150 years ago, people came here and started a treasure hunt. Let’s begin the next chapter together.

「職人」
この言葉がもつ響きに
憧れや尊敬を感じると同時に、
どこか別の世界の人々のように感じていた。

一線を引くのではなく、
彼らの手仕事にボクらも触れてみよう。

今回ボクらが出会ったのは、
江別市大麻で、和紙工房を営む職人・東野さん。
約1500年の歴史をもつ「和紙文化」を、
このマチで静かに、でも確かに守り続けている人だ。

34歳で、紙の世界へ。

札幌で生まれ育った東野さんは、
理科と美術の教師として6年間教壇に立った。

美術の教師の資格を取る際に、
粘土や木工など様々な素材に触れる中で、
やはり「紙が好きだ」という気持ちが芽生えてきたそう。

その後東京へ渡り、雑貨屋で製品企画の仕事をしながら、
「もっとモノづくりに直接関わりたい」という想いが
どんどん強くなっていった。

「小さい頃から、絵を描いたりものを作ることが好きで、
何かそういう仕事をしたいなって感じるようになったんです。」

好きなことを仕事にするのは夢物語かもしれない。
そう思った時期もあったそうだが、
それでも34歳のとき、東野さんは
紙の世界へ飛び込むことを決意する。
調べていく中で見つけたのが、福井県越前にある工房だった。

直接飛び込み、修業を直談判。
5年間の修業の中で伝統の技を一から身につけ、
やがて故郷・札幌へと戻ってきた。

北海道には、和紙の原料となる植物が育ちにくい。
体験できる場所も、ほとんどない。
それでも東野さんは、このマチで紙を漉き続けている。

まず、紙の旅を知るところから始まる。

体験はいきなり手を動かすところから始まらない。
まず東野さんが、昔の書物をもとに
紙が生まれるまでの工程を、
紙芝居のように丁寧に教えてくれる。
1500年前に中国から伝わり、
農閑期の仕事として広まった地域もある和紙作りの歴史。
楮(こうぞ)の皮を煮て、洗い、叩いて、
ようやく一枚の紙になるまでの、気の遠くなるような工程。

冬の冷たい水に手を浸し続け、
感覚を失いそうになったら傍らの手湯で温めながら
漉き続けた、昔の職人たちの姿。

その話を聞いてから手を動かすから、
1枚の紙に込められた時間と手間が、
体を通して伝わってくる。
「こんなに手間がかかるんだ」
頭で知っていることと、
身をもって体験することは、やっぱり全然違う。

東野さんにしかできない和紙がある。

染色、立体作品、赤ちゃんの足型のオーダーメイド記念品。
越前で学んだ伝統的な和紙製法を基礎としながら、
自身の試行錯誤や創作を重ね、
新たな技法やデザイン、素材も取り入れて制作をしている。

体験後はお茶とお菓子が配られ、
漉いた紙が乾くまでゆったりとした時間が流れる。

お土産には和紙のしおりまで付いてきて
終始大満足の体験だった!

和紙作品や特注制作も手がけながら、
北海道では数少ない『紙すき体験』ができる工房!
ぜひ体験情報もチェックしてみて。

◉体験情報は以下👇
紙すき体験
ボクらが体験したのは「伝統コース」
▶はがきサイズの和紙を2枚作る体験が可能

【所要時間】90分〜120分
【料金】おひとり4000円※2名以上要予約
【開催日時】(木)〜(日)・祝
【開催時間】10:00、13:00、15:00
※最新情報はお店の公式ウェブサイトをご確認ください

Profile

蝦夷和紙工房 紙びより

住所 / 江別市大麻園町7-9
電話 / 011-803-0404

Photo by Miku Katsuno
Text by Hikari Kubota
Design by Shogo Satou

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ABOUT US

LANDについて

いつものマチの、
一歩先。

この街にどれほど暮らしているだろう。
お気に入りのお店も増えて
よく会う仲間も増えてきた。

だけど、「いつもの」が増えるって
自分を狭める。

知らない店に行こう、
話したことのない人に会いに行こう。

はるか遠くの場所ではなくて、
いつものマチの一歩先。
およそ150年前に
この地を拓いた人々から始まった宝探し。
その続きを一緒に始めよう。

企画・運営

PATTERN

クリエイティブ

NEW

CREATORS

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    wa___ka.pp

    LAND編集長
    PATTERN PLANNING(株)CEO|ブランディングディレクター|旅、ラーメン、焼肉、お酒、器ラバー。

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    noriok

    LAND編集部
    株式会社NEW CEO|クリエイティブディレクター|色々な土地を歩き、体を動かし、モノに触れながら、ユーモアを考える。

  • 窪田ひかり

    LAND編集部
    ディレクター兼コピーライター|LANDの企画・制作・原稿制作を担当。取材を通してこのマチの人と出会うことが大好き。

  • 勝野美玖

    rmpw110

    LAND編集部
    ディレクター|食べることと愛犬が原動力。LANDでは撮影も担当。

  • 荒巻美千子

    hina_ta_bo_kko

    LAND編集部
    ディレクター兼コピーライター|LANDでは写真撮影も担当。愛機は「Sigma fp」

  • 藤崎由理

    yurif333

    LAND編集部
    ディレクター|瓶詰めされた醬と、道内各地の銘菓食べ歩きが大好きです。

  • 堀口暁音

    akane.ysd

    LAND編集部
    ディレクター|LANDの企画・運営を担当。編集、音楽、サッポロクラシック。

  • 三村啓介

    jack_mim

    LAND編集部
    アートディレクター|札幌生まれ、B型。アートディレクションとデザインを担当。音楽好き。

  • 石塚 雄一郎

    plg722

    LAND編集部
    グラフィックデザイナー|イラストが得意。お酒とカレーと狸小路が大好き。好きな色は緑。

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    ss.shogo

    LAND編集部
    グラフィックデザイナー|ランニングしながら街や気になる場所を観察するのが日課です。

  • 八木橋ひかり

    hikari____8

    LAND編集部
    グラフィックデザイナー|休日はエッセイや短歌をまとめたZINEを制作しています。猫が好き。

  • sokoniaru (SHIDEN)

    sokoniaru

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    映像が好き!これまで札幌のアーティストのMV制作やライブ映像なども手がける。

  • Riku Goda /
    合田 りく

    riku____g0806

    写真・映像クリエイター
    北海道で暮らす人々と文化、その日常を写真と映像で記録する。ウェディングやライブなど撮影するジャンルは多彩。

  • Hiroto Miyazaki

    hirotomiyazaki.jp

    Cinematographer
    拠点をニセコに置きながら東京にも活動の幅を広げ活動中。リアルで儚い空気を映像に残す。好物は羊羹。

  • 村木渓太

    keitamuraki.jp

    映像作家 | 写真家
    2023年に拠点を東京から札幌に移し、街と人の営みをドキュメントする。プロダクトPRムービーやイベント映像も撮影。

  • 對馬友理

    yuri_24ma

    ヘアメイク | 制作・企画コーディネートetc
    広告のヘアメイクの他、制作・企画コーディネートやキャスティングなど多方面で活動中。