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古着界隈 | 札幌市西区 | Vol.16
Grit.

How long have we been living in this town? We’ve found more favorite spots, and more friends we see all the time. But sometimes, having too many “usuals” can make our world feel smaller. Let’s try a place we’ve never been. Let’s talk to someone we’ve never met. Not somewhere far away just one step beyond the streets we know. About 150 years ago, people came here and started a treasure hunt. Let’s begin the next chapter together.

Vol.16 琴似エリアの
「Grit.」

Google Mapを見ながらお店を探していたとある日、
琴似エリアに、何やら知らない古着屋さんがオープンしていたことを知った。

さっそく自転車を走らせて向かうと、
店主の福井さんがお店にいて
今年3月にオープンしたばかりだと教えてくれた。

このエリアには古着屋さんがなかったこともあり、
「やっと西側に古着屋さんができて嬉しい」と
喜んでくれる地元のお客さんも多いという。

まだ知らない人も多いはずだから、さっそく取材をしてきたよ。

コールセンターの管理職から、
古着の世界へ

この店のオーナーの福井さんは20代。
どうして古着屋さんを始めようと思ったのだろう。

聞けば、古着屋をやりたいと思ったのは大学3年生の頃だそう。
けれど社会人になってすぐ古着の道に進んだわけではなく、
学生時代はコールセンターでアルバイトをし、
卒業後はそのまま管理職として働いていた。

その後、バーや飲食店で働きながら、
当時から大好きだった古着を買い付けてPOP UPを開催。
(これまでに3回ほど実施したらしい)

「古着の仕事は今回が初めてなんです」

知識をゼロから積み上げるために、
古着屋で働く先輩の接客や、
店内での会話をこっそり録音し、
家に帰ってから何度も聞き返して勉強していたんだって!
独学という領域を超えて、現場の空気ごと吸収するようなやり方だ。

6、7年越しに叶えた、念願のお店。
今月は新規のお客さんとリピーターがちょうど半々ほど。
少しずつ、常連さんも増えてきているそうだ。

飾るためじゃなく、
普段着たくなる服を

店内に並ぶアイテムは、100点ほど。
数を絞り込むことで、
セレクトショップのような雰囲気を目指しているという。

独自の目線で、
生地感やサイズ感を重視してセレクトしている。
ビンテージものも並ぶけれど、
福井さんが大事にしているのは
「気づいたらずっとこれ着てるな、と思える服」。
飾るための服ではなく、
日常の中で自然と手が伸びる服を集めている。

特徴的なのは、シャツの多さ。
レーヨンやシルクなど、
少し変わった生地のものが目立つ。
生地の落ち感や、
よく見ると何色も使われている生地など、
「ちょっと変わってる」を楽しめるラインナップだ。

大人でも自然と着られる、
生地感で上品さが出るアイテムが多いのも特徴。
古着と新品をミックスして着る人にも刺さるはずだ。

(中には80年前の服が並ぶこともあるというから驚き!)

服の話より、
まずは友達になる接客

福井さんの接客スタイルは、少し独特だ。
お客さんが来ても、あえて服の話はしない。
まずは会話を重ねて、お客さんと友達になることを大事にしている。

このスタイルには、
尊敬する2人の先輩の存在が大きいそう。
知識で服を売るのではなく、
人柄で自然と選ばれていくような接客をする人たちだった。

「僕は大前提、古着は大好きだったんですが
この世界に入ったきっかけは
古着というアイテムが好きだという気持ちよりも
古着の世界で生きる人たちに憧れの方が大きいんです」

ちなみに、プライベートでお酒の楽しみ方を教えてくれたのも、
この先輩たちだったそう。
福井さんの古着屋さんとしての人生は、ここからだ!

Profile

Grit.

住所 /札幌市西区二十四軒4条2丁目9の28 栄光ビル 203
営業時間 / 13:00-20:00
定休日 / 月曜日

Photo by Miku Katsuno
Text by Hikari Kubota
Design by Keisuke Mimura

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いつものマチの、
一歩先。

この街にどれほど暮らしているだろう。
お気に入りのお店も増えて
よく会う仲間も増えてきた。

だけど、「いつもの」が増えるって
自分を狭める。

知らない店に行こう、
話したことのない人に会いに行こう。

はるか遠くの場所ではなくて、
いつものマチの一歩先。
およそ150年前に
この地を拓いた人々から始まった宝探し。
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