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2025.07.28

夢中になれる、仕事のはなし | Vol.1
RAMEN ICHI | 盛 大地くん

How long have we been living in this town? We’ve found more favorite spots, and more friends we see all the time. But sometimes, having too many “usuals” can make our world feel smaller. Let’s try a place we’ve never been. Let’s talk to someone we’ve never met. Not somewhere far away just one step beyond the streets we know. About 150 years ago, people came here and started a treasure hunt. Let’s begin the next chapter together.

学生の頃、まだ義務教育の中にいたボクにとっては
「働く人」がかっこよく見えた。
そりゃあ疲れる日だってあるだろうけど、
何かを自分で選択して、生きている。
そんな人たちに憧れていたもんだ。

大学3年生。就職活動。
道外の大学に進学したボクは、
再び北海道で生きることを選んだ。

ボクはまだ20代。
同じ年代の同志たちは、
今このマチでどのように働いているのだろう。
東京で過ごす仲間も多いが、
この連載では、
ここにいるキミが夢中になっている仕事の話をしよう。
楽しく働くその姿が
この街を盛り上げているんだって信じているから。

20代前半で起業し
ラーメン屋さんを始めた大地くん

記念すべき第一回目は、すすきので人気の立ち食いラーメン店「RAMEN ICHI」を経営する ICHI.Inc CEO、大地くん(@moridaichi_ichi)。今では4店舗の運営をするまでに成長し、今後は東京・メキシコにお店を出す計画なんだって。飛ぶ鳥を落とす勢いで前に進む大地くんに話をきくと、高校時代にさかのぼった。

学生時代から憧れていた
「ラーメン店主」という仕事

彼がラーメンにハマったのは高校入学の頃。当時父親に「ここのラーメンウマいぞ」と教えてもらい食べるとあまりのおいしさに衝撃を受けた。そこからラーメンを食べ歩くようになり高校2年生の頃、「ラーメン屋さんを始めたい」と強く思ったという。

しかし病院勤務の家庭に生まれた大地くん。夢を語ると、親には反対され祖母は泣き崩れた。それでも想いは揺るがず、大学進学が決まった瞬間にすぐにラーメン屋さんでバイトを始めた。

聞けば、大学3年生の頃にはすでにすすきののラーメン店で雇われ店長として働き始めたそう。(大学4年のタイミングでそのお店から独立したんだって!)学生で雇われ店長!?どうやったらそんな流れになるんだろう。

「本気で高校生の頃からラーメン屋さんになりたかった。このまま4年間アルバイトだけ続けていても、店を出すときに銀行からお金を借りれないんだろうと薄々感じていたんです。じゃあどうしたらいいんだろうって考えたときに、自分でラーメンを作ってお客さんに提供する。その実績を作るために何をすべきか知っている社長さんに会いに行って話を聞いたりしていました。

自分に常に問いかけることで
「好き」が仕事になっていく

常に自分との対話を続けている印象の大地くん。高校3年生の時に「かっこいい大人とは」と考えたときに、真っ先にラーメン屋さんが浮かんだという話。このまま「親がそうだから」という理由だけで病院関係の仕事を選んだ時に、絶対に後悔が残るだろうなと思ったという話。

自分の心に向き合い、立ち止まる時間を持っていたからこそ彼は今、心から楽しく「好き」を仕事にしているんだとハッとする。

「欠点を見つけることが好きなんです。僕の人生、どこでミスるんだろう、みたいな。そんなことを探すのが好きなんです。だからこそ、本当にこれであってるのか?って自分に常に問いを立てることで、納得感を持って前に進んでいける気がします。

自分と向き合うことは、案外大変だ。今の自分を肯定すれば、変化も必要ないし、波風も立たない。だけど、自分を見つめ続けた人だけが得られる「幸福感」もきっとあるんだろうな。

夢中になれる秘訣は
小さな自分の欲求の積み重ね

初月から当初予測していた売り上げの3倍ほどの人気を博した第一号店。今、彼が目指すのは何かと尋ねると「メキシコにお店を出して、日本人が作る日本食を広めていきたい」「一風堂・一蘭など全国チェーンと肩を並べる企業に成長させていきたい」など大きな夢が並ぶ。

大地くんがここまで自分の仕事に夢中になれるのは、小さな自分の「〇〇したい」という欲求を積み重ねてきたからだという。

始まりは、高校入学の時に食べた一杯のラーメン。そこから「市内のラーメン屋さんを巡ってみたい」「札幌以外の道内のラーメンも食べてみたい」じゃあ道外はどうだろう、自分で作ってみたらどんな味になるだろう。もっとおいしく作れるようになりたい!そんな目の前の小さな欲求を叶えた延長線上に、今、メキシコや上場という大きな夢があるだけだと話す目はとても輝いていた。

「夢を語ると否定はつきもの。だけど時間やお金でできない理由を探すよりも、とにかく行動するのみかなって思ってます!」

今、彼のチームには「海外で自分のお店を持ちたい」と夢を語る若者が多くいるという。起業して3年。やめたいと思ったことは一度もないそう。

大地くんのように、好きなことを仕事にするのもいいし、何気なく始めた仕事をだんだん好きになっていくのだっていい好きか嫌いか分からない、そんな曖昧な気持ちを抱えてたっていい

この連載は、このマチのどこかで夢中で頑張る20代の姿にそっと触れて、少しの勇気を分けてもらう。このマチで働くのも、案外悪くないな。そんなふうに思える人が、1人でもいるとボクらは嬉しい。

Profile

RAMEN ICHI

住所 / 北海道札幌市中央区南6条西4丁目 プラザ6.4ビル 2F

Photo by Michiko Aramaki

Text by Hikari Kubota

Design by Keisuke Mimura

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ABOUT US

LANDについて

いつものマチの、
一歩先。

この街にどれほど暮らしているだろう。
お気に入りのお店も増えて
よく会う仲間も増えてきた。

だけど、「いつもの」が増えるって
自分を狭める。

知らない店に行こう、
話したことのない人に会いに行こう。

はるか遠くの場所ではなくて、
いつものマチの一歩先。
およそ150年前に
この地を拓いた人々から始まった宝探し。
その続きを一緒に始めよう。

企画・運営

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クリエイティブ

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    wa___ka.pp

    LAND編集長
    PATTERN PLANNING(株)CEO|ブランディングディレクター|旅、ラーメン、焼肉、お酒、器ラバー。

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    LAND編集部
    株式会社NEW CEO|クリエイティブディレクター|色々な土地を歩き、体を動かし、モノに触れながら、ユーモアを考える。

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    rmpw110

    LAND編集部
    ディレクター|食べることと愛犬が原動力。LANDでは撮影も担当。

  • 荒巻美千子

    hina_ta_bo_kko

    LAND編集部
    ディレクター兼コピーライター|LANDでは写真撮影も担当。愛機は「Sigma fp」

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    yurif333

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    jack_mim

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    plg722

    LAND編集部
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    グラフィックデザイナー|ランニングしながら街や気になる場所を観察するのが日課です。

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    hikari____8

    LAND編集部
    グラフィックデザイナー|休日はエッセイや短歌をまとめたZINEを制作しています。猫が好き。

  • sokoniaru (SHIDEN)

    sokoniaru

    映像クリエイター
    映像が好き!これまで札幌のアーティストのMV制作やライブ映像なども手がける。

  • Riku Goda /
    合田 りく

    riku____g0806

    写真・映像クリエイター
    北海道で暮らす人々と文化、その日常を写真と映像で記録する。ウェディングやライブなど撮影するジャンルは多彩。

  • Hiroto Miyazaki

    hirotomiyazaki.jp

    Cinematographer
    拠点をニセコに置きながら東京にも活動の幅を広げ活動中。リアルで儚い空気を映像に残す。好物は羊羹。

  • 村木渓太

    keitamuraki.jp

    映像作家 | 写真家
    2023年に拠点を東京から札幌に移し、街と人の営みをドキュメントする。プロダクトPRムービーやイベント映像も撮影。

  • 對馬友理

    yuri_24ma

    ヘアメイク | 制作・企画コーディネートetc
    広告のヘアメイクの他、制作・企画コーディネートやキャスティングなど多方面で活動中。