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2026.02.23
夢中になれる、仕事のはなし|Vol.5
木嶋さん
How long have we been living in this town? We’ve found more favorite spots, and more friends we see all the time. But sometimes, having too many “usuals” can make our world feel smaller. Let’s try a place we’ve never been. Let’s talk to someone we’ve never met. Not somewhere far away just one step beyond the streets we know. About 150 years ago, people came here and started a treasure hunt. Let’s begin the next chapter together.
「人」を軸にした就職活動
笑顔がとても素敵な人がいる。
以前一緒に仕お仕事をさせていただいたときに
その明るさに加えて前向きなやる気に心を動かされた。
改めて話を聞いてみたい。
そう思って今回取材をお願いしたのが、
ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社で働く木嶋さん。
今回は数年間木嶋さんの働く姿を見てきたという取引先の
武田さんも一緒に話を聞いてきたよ。
木嶋さんが今の会社と出会ったのは、
就職活動中に参加した3週間のインターンだった。
その期間が、今の会社に勤めようと思ったきっかけだったそうで
理由を尋ねると、「とにかく人がいいと思ったからです」と答えてくれた。
学生という立場の自分にも、
一社員と同じ目線で話をしてくれた。
その距離感が学生だった当時、とても嬉しかったそう。
気付けば周りには、
「こんな大人に自分もなりたい」と思わせてくれる人で溢れていたそう。
働く場所を選ぶというより、
誰と、どんな空気の中で働くか。
木嶋さんにとって、
会社選びで大事にしていた軸に今、彼女は今も支えられている。
失敗を恐れずに挑戦できた理由
もともと木嶋さんは、チャレンジが得意なタイプではなかったと語る。
それが変わったのは、今の会社で働き始めてから。
右も左も分からなかった1年目の頃、
身近にいてくれた先輩や上司が口をそろえて
「何かあったら、しりぬぐいは全部やる。
だから、とにかくトライすることだよ」
その言葉があったからこそ一歩を踏み出せた。
もちろんたくさん失敗はしたけれど、
だからこそ成長することもできたんだと彼女は笑う。
トライ&エラーが、個人の責任で終わらない。
挑戦そのものを、チームで受け止める文化が、
木嶋さんの殻を、少しずつ破っていった。
絶対に成功させたい!と思った思い入れのある仕事
特に思い入れのある仕事が、
ヘアケア商品のリニューアルに伴う販売促進だった。
この仕事を語るとき、
木嶋さんは自然と、取引先のマーケティング部・武田さんの名前を挙げる。
それだけ、この仕事の時間が、武田さんと強く結びついているのだ。
全国転勤のある仕事。
いつか北海道を離れる日が来ることは、最初から分かっていた。
「だからこそ、自分がここにいる間に、
絶対に“やり切った”と言える仕事を残したかったんです」
何度も会話を重ねた先に、掲げていた数字目標の達成があった。
木嶋さんにとって、初めて心から達成感を感じた仕事だったという。
武田さんは、木嶋さんのことをこう話してくれた。
「笑顔が素敵で、やり取りが本当に丁寧なんです。
メール一つとっても、心遣いがひしひしと伝わってきます。
自分が今の木嶋さんの年齢だったら、
こんなふうに働けていなかったと思います。
世代を問わず、心から尊敬しています」
数字や成果だけでは測れない、
日々の向き合い方から生まれた信頼の証がそこにはあった。
目の前の人を大切にしながら関わっていくこと
取材中、木嶋さんと武田さんは、終始楽しそうに言葉を交わしていた。
やり取りを見ていると、そこにあるのは「取引先」と「営業」という関係とはほど遠い、長く会話を重ねてきた者同士の空気があった。
相手を役割で区切らず、人として向き合い会話を重ねてきただけ。
その積み重ねが、
自然で揺るぎない信頼を育ててきたのだと感じる。
さらに印象的だったのは、
木嶋さんが一つひとつの言葉を丁寧に選びながら、相手の話を聞いていたことだ。
「売ること」よりも先に、
「相手が何を求めているのかを理解すること」を大切にしているという。
結果に悩んだ時期もあったそうだが、
まずは現場を知る人の話をしっかり聞く時間を大切にしてきた。
どんな場所で売られているのか。
どんな人が手に取るのか。
想像で決めつけるのではなく、実際の売り場や状況を知ること。
その積み重ねが、提案の精度を少しずつ上げていった。
就職活動のときから「無形物ではなく、有形物を売る仕事をしたいと思っていたんです。」と話してくれた。
形のないサービスは、価値が伝わるまでに時間がかかることも多い。
一方で有形商品は、店頭に並び
誰かが手に取り、選ぶ・選ばれないが目に見える。
売り場の並び方を変えたり、打ち出し方を少し変えてみたり。
それだけで手に取る人が増えることもある。
結果が見えるからこそ、次に何を試すかを考えられる。
「チャレンジした工夫が、そのまま反応に返ってくるのが面白いんです」
と木嶋さんは笑顔になる。
どこで働くのか、何をするのか。それももちろん大事だ。
けれど、現場を知る人と丁寧に関わり、一緒に悩み考えること。
その積み重ねが、信頼になり、結果になり、やりがいになって返ってくる。
そんな等身大の仕事の話を聞けた時間だった。
Photo by Michiko Aramaki
Text by Hikari Kubota
Design by Keisuke Mimura
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いつものマチの、
一歩先。
この街にどれほど暮らしているだろう。
お気に入りのお店も増えて
よく会う仲間も増えてきた。
だけど、「いつもの」が増えるって
自分を狭める。
知らない店に行こう、
話したことのない人に会いに行こう。
はるか遠くの場所ではなくて、
いつものマチの一歩先。
およそ150年前に
この地を拓いた人々から始まった宝探し。
その続きを一緒に始めよう。
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2023年に拠点を東京から札幌に移し、街と人の営みをドキュメントする。プロダクトPRムービーやイベント映像も撮影。 -
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広告のヘアメイクの他、制作・企画コーディネートやキャスティングなど多方面で活動中。